朝の混雑時間帯、洗面台はひとつで足りるか
新築やリノベーションで間取りを考える時、洗面台の数については後回しになりがちです。「洗面台はひとつあれば十分では」と思いやすいですが、実際に住み始めてから「朝が混む」と気づくケースは少なくありません。
洗面台の数や配置を検討する際に、考えておきたいことを整理します。
朝の洗面台、実際に何分使うか
家族が洗面台を使う時間帯は、多くの場合、出勤・登校前の朝に集中します。洗顔・歯磨き・髭剃り・スキンケア・ドライヤー——ひとりが洗面台を使う時間は、最低限でも5〜10分、メイクや念入りなケアをする場合は20〜30分になることもあります。
家族3〜4人がこれをひとつの洗面台で順番に行うと、計算上でも30〜60分以上かかります。全員が同じ時間帯に動く場合、洗面台の前で順番待ちが発生するのは避けられません。
洗面スペースと歯磨きスペースを分けるという考え方
洗面台を2台設置するほどのスペースがない場合、「洗面(洗顔・スキンケア)」と「歯磨き」のスペースを分けるという方法があります。
たとえば、メインの洗面台はスキンケアや身支度に使い、別の場所(廊下の一角やトイレ横など)に歯磨き専用の小さなシンクを設けるというプランです。コストは追加でかかりますが、朝の混雑が大幅に緩和される場合があります。
2台設置を検討する目安
洗面台を2台設置することを検討する目安のひとつは、家族の人数と生活リズムです。
4人以上の家族で、子どもが学校に通う年齢になっている、または今後そうなる予定がある場合は、洗面台2台の検討価値があります。また、夫婦ともに出勤時間が近い場合も、朝の混雑が起きやすいです。
一方、在宅勤務が多い、家族の出発時間がそれぞれ異なる、といった場合は、1台でも大きな問題にならないこともあります。「自分たちの朝の動き方」を具体的にイメージしてから判断するのが確実です。
2台目の洗面台をどこに置くか
2台目の洗面台の設置場所として多いのは、主寝室に隣接したサニタリースペース、または2階廊下の一角です。夫婦がそれぞれ別の場所で身支度できると、朝の動線が交錯しにくくなります。
スペースが限られる場合は、コンパクトな手洗いボウルと小さなミラーだけの簡易的な設備でも、歯磨きや簡単な身支度には十分対応できます。
洗面台の数より、動線の設計が大事なこともある
洗面台の数を増やすことが常に正解とは限りません。家族の生活リズムや動線によっては、1台でも工夫次第でスムーズに使えることがあります。
たとえば、洗面室の入り口を2方向から入れるようにする、着替えと身支度の動線を分ける、洗面台の前のスペースを広くとって複数人が同時に立てるようにするといった工夫も、混雑の緩和につながります。
「洗面台を何台にするか」という問いの前に、「朝、家族がどう動くか」を話し合ってみることが、後悔しない設計への近道です。
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この記事は 造作洗面台とは?美しいパウダールームをつくるための選び方 シリーズの一部です。
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