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長く使える洗面小物の選び方|交換部品と公共施設の事例から考える
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長く使える洗面小物の選び方|交換部品と公共施設の事例から考える

洗面台まわりの小物を選ぶ時、「長く使えるかどうか」を意識することは少ないかもしれません。価格が手頃で、デザインが気に入ったものをとりあえず選ぶ、という方も多いと思います。

ただ、新築や大きなリノベーションで造作洗面台をつくる場合、そこには20年、30年と住み続ける前提があります。その期間中に「小物をどう扱うか」を少し考えておくと、後から後悔しにくい選択ができます。

「壊れたら買い替える」の繰り返し

プラスチック製の小物は、数年で劣化します。黄ばみ、割れ、ポンプが動かなくなる。そのたびに新しいものを買い、また数年で捨てる——この繰り返しは、コストの面でも、廃棄物の面でも、あまり合理的ではありません。

また、買い替えのたびに「ちょうどいいもの」を探すのは意外と手間がかかります。以前使っていたものと同じシリーズが廃番になっていた、ということも珍しくありません。

「交換部品で直せる」という設計思想

長く使えるものを選ぶ時に注目したいのが、「交換部品が入手できるかどうか」です。

ソープディスペンサーであれば、ポンプ部分だけが劣化することがあります。ポンプ単体を交換できる製品であれば、ボトル本体を捨てずに済みます。タオルバーやフックであれば、取り付け部品だけが破損した場合に、部品単位で補修できるかどうかが、製品の寿命を大きく左右します。

「壊れたら全部捨てて買い替える」という前提ではなく、「使い続けることを前提に設計されている」製品は、長い目で見るとコストパフォーマンスが高く、廃棄物も減らせます。

公共施設での使われ方から考える

耐久性と補修性の高さを示す例として、公共施設での使われ方があります。ホテルや美術館、商業施設などの水まわりには、家庭用とは比べ物にならない頻度で人が使います。そうした環境で長期間使われている製品は、日常的な家庭使用では、さらに長持ちすることが期待できます。

公共施設の担当者が製品を選ぶ時には、見た目だけでなく、耐久性・メンテナンスのしやすさ・補修部品の入手しやすさが重視されます。そうした基準で選ばれ、実際に長期間使われている製品は、家庭での使用においても信頼の根拠になります。

ステンレスが水まわりで選ばれる理由

水まわりの小物素材として、ステンレスが選ばれることが多いのには理由があります。

錆びにくく、水垢が拭き取りやすい。衝撃に強く、割れない。経年変化は起きますが、それは「劣化」というより「使い込んだ質感」として空間に馴染んでいくものです。適切なメンテナンスを続ければ、数十年にわたって使い続けることができます。

プラスチックが「消耗品」として扱われるのに対し、ステンレスは「道具」として扱える素材です。家の柱や床に刻まれた傷と同じように、使い続けたものには時間の蓄積が現れます。それを「味」として受け取れるかどうかが、長く使えるものを選ぶかどうかの分かれ目かもしれません。

最初の選択が、その後の20年を決める

造作洗面台をつくる段階で、小物まで含めて「長く使えるもの」を選んでおくと、その後の暮らしが少し楽になります。買い替えの手間が減り、廃棄物が減り、空間のトーンが長く保たれる。

最初の選択に少し時間をかけることが、結果として後からの手間を省くことにつながります。

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